ロスカットでFXの損失を最小限に
ところが、それまでに為替レートが急激に動くという事態も現実には起こりえます。
先に挙げた例で、証拠金を追加しようとしていた矢先に、為替レートが1ドル=92円まで進み、有効証拠金額が2万円を切り、証拠金の20%を下回った、というケースです。
有効証拠金額が当初の証拠金の20%を下回ると、すべてのポジションは自動的に決済されて、取引が終了します。これを「ロスカット」といいます。ロスカットは損失を最小限にするための安心のしくみです。
毎営業日の10~30分ごとにそのときのレートで顧客口座を評価し、有効証拠金額が取引に必要な証拠金の50%を下回った口座について、メールでロスカットアラートの通知を行っています。
さらに、ロスカットアラートに達した顧客の口座については、その後1~2分ごとにそのときのレートで口座の評価を繰り返し、損失が証拠金額を超えることのないように見守っています。
こうしたシステムがあるからこそ、安心して証拠金取引が進められるのです。しかし、ロスカットアラートやロスカットはできるだけ避けたいものです。
余裕をもって外国為替証拠金取引をするなら、30万円の証拠金に対して、1万ドル分の取引にとどめるというように、証拠金に余裕をもたせるのも1つの方法です。